同棲時代


全6巻

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関東平野

「なぜ劇画を描くのか?」と問われれば、
「風景を描きたいから」と答えたい。
それは原体験よりも原風景の方が、
その人に与える影響が強いように思えるからである。
少年期を疎開先の関東平野の片隅で過ごした私の日常は、
いつも地平線のなかにある。
眼を閉じれば、
私の原形が逆さになって地平線に浮いている。
この『関東平野』は、私のメモである。
いつもポケットにしまい込み、
くり返し眼を通す、あのメモ帳である。
〜上村一夫〜


全4巻

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